
水族館飼育員生命と
向きあう
マリンワールド海の中道
明石 夏澄さん
- 福岡県立筑紫丘高等学校出身
- 2017年 佐賀大学 農学部応用生物科学科卒業
大学での研究や
フィールドワークの経験を
飼育員の仕事に活かして
今の基礎を作った研究室での日々
大学時代はほぼ毎日研究室で過ごしました。網でドジョウをすくいに行って研究したり、ヤマネの調査で山に仕掛けた複数の無人カメラのデータを回収するため、毎月山登りをしたり。楽しくもきつくもあり、やりがいがありました。
私は人前に立つことが苦手でしたが、何度も繰り返したことで緊張せずに発表できるようにもなり、その時培ったプレゼン力は今でも役に立っています。
仲間との出会いで思いが強く
研究室の仲間は、みんな生き物が大好きな人たちばかり。好きな生き物について詳しい話を聞いたり、虫捕りに行ったり、キャンプに行ったりと、楽しい時間が過ごせました。研究室に入る前はそんな友達に出会えた事がなかったので、嬉しかったし楽しかったですね。その時の経験が、私の昔からの夢である「水族館で働きたい」という気持ちをさらに強くしてくれたと思います。
夢だった水族館へ就職
今はマリンワールド海の中道で大水槽、ウミガメ、淡水魚等を担当しています。餌やりや健康管理や水槽の確認のほか、マイクを持って解説したり、フィールドに出て採集したりと、仕事内容はさまざま。潜水士の資格も取得しました。大学で淡水魚の研究をしていたことが、今、非常に役立っています。
将来は淡水魚展示をもっと魅力度アップさせ、多くの人に見てもらいたいです。
仕事プライベートはきっぱり区別するようにしています。水族館の仕事は体力を使います。たまに疲れすぎて、帰ってから何もする気になれず、すべてを後回しにして後々困ることも・・・。
思い切り休みます。昼近くまで寝たり、趣味のカメラを持って出かけたり。カメラは大学時代に先輩の影響で始め、最近は虫を撮ることにハマっています。
大学2年生から一人暮らし。女子サッカー部に所属し、塾の講師や学食、宇宙科学館のアテンド、マリンワールドの飼育補助など、いろいろなアルバイトも経験しました。