佐賀大学版CBTの開発・実施

「佐賀大学版CBT」とは、ペーパーテストでは技術的に評価することが難しい「思考力・判断力・表現力」等の能力領域について、デジタル技術を活用して評価を試みるものです。ペーパーの問題ではできない動画を用いた出題や、タブレット機能を活用した解答のあり方を検討しており、現在は次のようなテストを開発しています。

Type1.「基礎学力・学習力テスト」(平成29年度12月1日に実施済み)
各教科・科目の教科書に掲載されているような基礎的な問題を一定数出題し(例えば,10問)、択一式で解答を求めます。すべての問題を解き終わった受験生は自動採点を行い,採点の結果,間違った問題については、それぞれの正答と解説文が提示されます。受験生は解説文を読み、なぜ間違ったのか、どのように解けばよいのかを学習(理解)したうえで、類題である「再チャレンジ問題」に進むことができます。この「再チャレンジ問題」に正答すれば、一定の「学習力」が備わっているものと評価する仕組みです。つまり,即時採点と解答手順の制御というCBTのメリットを活かした基礎学力と学習力を確認するテストです。

Type2.「思考力・判断力・表現力等を問うテスト」(開発中)
ペーパーテストでは評価できない思考力等をデジタル技術のメリットを活かして評価しようとするテストです。現在は、化学(実験分野)において、「観察にもとづく科学的な思考力・判断力・表現力」を評価する問題を開発しています。

Type3.「英語4技能テスト」(開発中)
英語4技能の測定に留まらない「コミュニケーション能力」の評価に重点を置いたテストです。デジタル技術のメリットを活かし、映像や資料等の組合せにより、対話的コミュニケーションだけではなく、映像や資料の読み取りなどを基本にした基礎的なプレゼンテーション能力なども「コミュニケーション能力」の一部として評価することを目指しています。

報告・発表等

  1. デジタル技術を活用したタブレット入試の開発 ~多面的・総合的評価に向けた技術的検討~」『大学入試研究ジャーナル(No27)』,pp.63-69,2017年3月.

報道・記事・書籍等での紹介

  1. 「佐賀大 タブレットで出題,採点も」(毎日新聞 2017年12月4日付)
  2. 「佐賀大入試CBT実施 全国初タブレットで出題と解答」(読売新聞 2017年12月2日付)
  3. 「タブレット端末で入試」(佐賀新聞 2017年12月2日付)
  4. 「タブレット使用 初入試」(朝日新聞 2017年12月2日付)
  5. 「携帯端末で出題,解答も 佐賀大が推薦入試に導入」(産経WEST 2017年12月1日付)
  6. 「佐賀大で初のタブレット端末入試」(NHKニュース<佐賀県のニュース> 2017年12月1日付)
  7. 「佐賀大 全国初のコンピューター入試」(STSニュース<佐賀のニュース> 2017年12月1日付)
  8. カレッジマネジメント』No207、2017、pp.38-39
  9. Between 7-8月号』No274、2017、pp.18-19
  10. 「推薦入試にタブレット端末」(西日本新聞 2017年7月20日付)
  11. 「タブレット活用 「学ぶ力」測る」(朝日新聞 2017年6月28日付)
  12. 「佐大にタブレット入試」(佐賀新聞 2017年6月27日付)
  13. 「動画を活用 出題に幅」(読売新聞 東京朝刊 2016年6月4日付)
  14. 『大学入試改革』(読売新聞教育部)、中央公論新社、2016、pp.247-250.
  15. 特集 高大接続改革」(Guideline7・8月号)、2016、pp.26-28.