生物科学コース

生物科学コース

生物資源を活用し、
新たな農産物・品種を開発

地域の特色ある生物資源を活用した高付加価値の新規農産物や新品種の開発、効率的で収益性の高い農産物生産技術の開発、また多様な生物と環境との関わりや、新たな機能性を持つ生物素材の産業利用に関する教育研究を行っています。食用植物や園芸・薬用植物、植物病原菌、共生微生物、ウイルス、昆虫、線虫や哺乳類など多様な生物を取り扱い、生物資源の開発と応用に関する幅広い学問分野をカバーしています。フィールドワークや豊富な実験が組み込まれたカリキュラムで学ぶことにより、遺伝子や細胞レベルから、個体レベル、さらには生物間相互作用を基本とする生態系レベルまで、幅広い内容の専門知識と先端技術を修得することができます。

授業紹介

応用動物昆虫学

応用動物昆虫学

昆虫、線虫、ダニなどの発育と個体数を制御して被害を軽減する方法を理解するための基礎として、これらの動物の生理・生態について学びます。

果樹園芸学

果樹園芸学

果樹を含む園芸作物全般の生理現象について講義し、果樹の品種、分類、遺伝・育種、栽培生理、健康機能性成分について理解を深めます。

動物繁殖生理学

動物繁殖生理学

生命の連続性を理解するために哺乳動物における生殖現象の基礎を学び、当該分野において開発された技術の社会での活用について理解します。

主な
進路

〈就職先〉

公務員(福岡労働局、九州経済産業局、佐賀県庁、福岡県庁、熊本県庁、兵庫県庁、鹿島市役所)、あじかん、(株)えひめ飲料、ジェイエイ北九州、日本香堂、いなば食品、九州シー・アイ・シー、(独)農研機構、第一三共ケミカルファーマ、新日本科学、久原本家 他

〈進学先〉

大学院進学(佐賀大学大学院など)

食資源環境科学コース

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地球規模の課題に向き合い、
解決へと導く実践力を養う

環境保全・エネルギー・農業生産システムに関する先端技術の開発と利用は、地球規模に値する重大かつ重要な課題です。食資源環境科学コースは、これらの課題を解決するための教育、研究を行うことで、地域社会からの需要に応える農業の技術革新を先導し、地域の農業基盤を根底から支えることを目標としています。そのために農業機械・植物工場・コンピュータや通信等のICT技術や農業工学、また食品研究から土壌や環境水の分析化学等、さまざまな農業生産に関する先端技術を幅広く学ぶ機会を提供し、地域の農業現場をしっかりとリードする実践力を確実に養成していきます。なお、このコースは農学部における高等学校理科教員免許の主コースとなっています。

授業紹介

農産食品流通貯蔵学

農産食品流通貯蔵学

青果物に含まれる栄養成分の種類と性質を知り、その品質維持を図るために必要な選別、洗浄、包装、貯蔵、輸送技術などについて学びます。

干潟環境学

干潟環境学

有明海の干潟をフィールドケースに、干潟を取り巻く沿岸域の水環境や干潟の生態系と物質循環について学び、干潟の保全とワイズユースについて理解を深めます。

食資源物質工学

食資源物質工学

食産業や化粧品産業で扱われるどんな物質が、健康産業にどのようなプロセスで活用されているかを、大学の教養課程で学んだ知識をもとに講義します。

主な
進路

〈就職先〉

公務員(九州農政局、佐賀県庁、長崎県庁、福岡県庁、山口県庁、鳥栖市役所、教諭(中学・高校))/民間((株)三祐コンサルタンツ、サンスイコンサルタント(株)、(株)竹中土木、井関農機(株)、(株)OPTiM、三和酒類(株))

〈進学先〉

大学院進学(佐賀大学大学院、九州大学大学院など)

生命機能科学コース

生命機能科学コース

生命科学を理解し、
科学的に思考できる人材を育成

生化学や分子生物学を基礎として、微生物からヒトにわたる幅広い生物の生命現象のしくみや機能の解明を行うとともに、それらを応用した食品機能の追求と開発、食品の安全性、バイオマスの利用について教育と研究を行うコースです。多様な生物の生命現象を分子レベルで解明するとともに、生物資源が持つユニークな機能を開発・利用することを目的に教育と研究を行います。生体における遺伝子発現や物質代謝とそれらの調節機構、食品の生体調節機能・栄養機能・物性や安全性について、基礎から専門に至る積み上げ方式で教育を行います。また、多様な生物の生命現象の解明、バイオテクノロジーを駆使した生物機能の改良と有用物質生産システムの開発、生物資源の生理機能や特性の化学的・栄養生理学的解析に基づく機能性食品の開発、食品の品質評価に関する研究を行っています。これらを通して生命科学、食糧科学について基本的な理解を深め、社会で活躍できる思考力と実践力を有する人材の育成を目指しています。

授業紹介

栄養化学

栄養化学

食品成分の栄養機能性から最近の分子栄養学まで講義し、栄養素がどのように代謝され、どのような役割を果たしているのかの基礎知識を修得します。

化学実験Ⅱ

化学実験Ⅱ

食品に含まれる各種成分の分離、分析、定義を行う実験手法、器具の操作方法について学び、科学的な思考を行う能力および観察力を身に付けます。

分子生物学

分子生物学

生命現象に欠かせないタンパク質、核酸(DNA、RNA)の構造と機能、遺伝子の発現、細胞の制御機構について講義し、学びを深めます。

主な
進路

〈就職先〉

公務員(県庁、農業試験研究センター、市町村役場、教諭(中学・高校))/民間(山崎製パン(株)、東洋水産(株)、(株)不二家、(株)久原本家、キッセイ薬品工業(株)、積水メディカル(株)、アステラスファーマテック(株)など)/教員(大学)/法人団体(JA、化学物質評価機構など)

国際・地域マネジメントコース

国際・地域マネジメントコース

地域を知り、体験し、
人々と出会い成長する

国際・地域マネジメントコースは、地域の農業と環境に関わるグローバルな知識と確かな理解に基づいて、農林漁業やその関連産業の持続的な成長に貢献できる人材の育成を目的としています。「地域」の問題を考えるには、まずその「地域」のことをよく知ることが大事です。そのため、実際に「地域」を訪問し、自分の目でよく見て学びます。学ぶ内容は、自然環境・経済・社会・文化など幅広く、そこで暮らす人々との交流を通じて学ぶことを特に大切にしています。このような考え方から、本コースでは、国内外でのフィールドワークを重視した特徴ある教育プログラムを用意しています。

授業紹介

国際地域調査法

国際地域調査法

農業や農村が抱える諸問題に取り組むために必要な調査技法や理論を学び、後期からの授業や卒論で実際のフィールドワークに応用していきます。

農村社会学

農村社会学

地域社会の基礎構造について学び、フィールドワークの際に、その背景となる地域コミュニティーの情報を多面的に捉える視点と方法を修得します。

農村と産業演習

農村と産業演習

農業経営の管理や成長に関わる多岐にわたる課題の中から具体的に問題を設定し、その解決に向け、グループワークによって情報の収集と分析、考察を行います。

主な
進路

〈就職先〉

公務員、団体職員(JAなど)、教諭(中学・高校)/民間(アグリビジネス関連企業、金融機関(銀行など)、報道機関(新聞・放送)、農業(農業法人・自営))、NPO・NGO団体

〈進学先〉

大学院進学(佐賀大学大学院など)