数理サイエンスコース

数理サイエンスコース

現代数学の基本を学び、論理的思考力、
数理科学的考察力を身に付ける

数理サイエンスコースは、あらゆる科学技術の基礎となる数学ならびに数理科学を専門的に学修するコースです。2年次は必修科目において、数理科学のどの分野においても必要となる専門用語・表現方法と基礎的概念を修得します。3年次選択科目では、代数学、幾何学、解析学の各分野について理解を深化させると共に、演習科目により問題解決能力を養います。ほかに、教職や金融・保険といったキャリアパスを想定した場合に必要となる確率・統計の科目も取り入れられています。4年次の卒業研究において、3年次までに学修した数学の分野の中から特に興味を覚えたものを選んで、特定のテーマについて少人数形式で探究します。

授業紹介

複素関数論Ⅰ

複素関数論Ⅰ

複素関数の初等関数、微分法、積分法について学びます。関数を実数から複素数に広げるという一見平凡な拡張から、驚くほど美しく調和に満ちた世界を体験できます。

集合・位相Ⅰ

集合・位相Ⅰ

集合の定義から始め、集合演算、写像や同値関係、濃度、順序集合などについて説明。発展的話題として、選択公理、整列可能定理、ツォルンの補題にも触れます。

幾何学Ⅱ

幾何学Ⅱ

局所的にユークリッド空間と同一化して微分や積分ができる空間である多様体の定義や、逆関数定理などを理解し、応用・計算できることを目指します。

主な進路
(大学院課程修了生を含む)

損保ジャパン、佐賀銀行、唐津信用金庫、フコクしんらい生命保険、IT関連企業、金融関連企業、教育関連企業、公務員、大学院進学、中学校・高等学校教諭

データサイエンスコース

データサイエンスコース

データから新たな価値を創造する
データサイエンティスト

データサイエンスコースでは、データ駆動型社会の中でDX推進の中核を担う人材として必要となる数理・データサイエンス・AIについて深く、かつ広く学びます。その基本となる数学、プログラミングなどの知識や技術を体系的に習得すると共に数理統計学、データサイエンス、機械学習、AIなどを講義と演習によって実践的に学びます。これらの教育を通じて、数理・データサイエンス・AI分野の専門的な素養を持ち、多様なデータから知見を得て課題を解決するデータサイエンティストとして理学や工学、ビジネスなどの社会の広い分野で活躍できる人材を養成します。

授業紹介

実践データサイエンス

実践データサイエンス

データサイエンスの目的は、データから情報や法則を抽出し、価値の創造や問題の解決に結びつけることです。データサイエンスを支える手法を理論的・実践的に学びます。

データサイエンス演習

データサイエンス演習

実践データサイエンスで扱った例題や課題を実際にプログラミングしデータ分析を行うことで技能を習得します。

数理統計学

数理統計学

1年次「データサイエンスⅠ」で学んだ統計的考え方や手法を、ここでは微分積分学・線形代数学といった強固な数学的基盤に立ち、さらに進んだ形で修得します。

想定される
進路

パナソニック(株)、NEC、ヤンマーホールディングス(株)、富士通、日立Astemo、IT関連企業、AI関連企業、DX関連企業、公務員、大学院進学、中学校・高等学校教諭

※現時点では、卒業生がいないため、同じ情報分野の進路を記載しています。

知能情報システムコース

知能情報システムコース

人工知能、画像・音声情報技術、進化する
ネットワークとソフトウェアで新しい社会を切り開く

知能情報システムコースでは、急速に進化しつつあるコンピューターによる人工知能処理を支える情報システム構築技術や、現代社会を支えるネットワークおよびソフトウェアの基盤技術について深く、かつ広く学びます。 情報システム構築の基本となるプログラミングなどの知識や技術を体系的に習得すると共に、画像や音声の生成・認識、ディープラーニング、機械学習、ゲーム理論、マンマシンインターフェース、脳科学応用、データサイエンス、情報ネットワーク構築、大規模ソフトウェアの協同開発、インターネット運用管理、情報セキュリティ、認証技術、品質管理手法などに関する技術を講義と演習によって実践的に学びます。 これらの教育を通じて、人工知能、データサイエンス、情報ネットワーク、情報システムに関わるエンジニアとして、社会の幅広い活動に関わる人材を育成するコースです。

授業紹介

人工知能概論

プログラミング概論Ⅰ

プログラミングの心構えと基礎手順から始め、基本データ型・変数・入出力・制御構造・ルーチン等へと進めていき、知識と技術を修得します。

人工知能実験

人工知能実験

人間の知能を計算機で構成することを目的とした人工知能について、講義と実験により理解を深めていきます。

音声情報処理

音声情報処理

いろいろな音を聞きながら、音声解析や音声認識の基礎となる信号処理技術を学びます。数式の手計算やコンピュータを使った演習を通して実践力を身に付けます。

主な進路
(大学院課程修了生を含む)

NTT西日本、NEC、九州電力(株)、エコー電子工業(株)、(株)システムソフト、(株)デンソーテクノ、IT関連企業、AI関連企業、公務員、起業・開業、大学院進学、中学校・高等学校教諭

化学コース

化学コース

分子を見る、
知る、創る

化学コースでは、理工学部発足当初からの「理工融合」の理念に基づき、基礎化学から応用化学までの幅広い知識を身につけることで、化学はもとより、製薬、食品、エネルギー、環境といった社会の幅広い分野で活躍できる人材を育成することを目的としています。 このような人材に必要となる知識を体系的に身につけていくために、専門科目の講義を、無機化学、有機化学、物理化学、分析化学、化学工学の5つの分野で構成・配置しています。 また、プロフェッショナルとして課題を発見し、解決する能力、および課題解決につながる協調性と指導力を養うための実験科目も段階的に配置しています。

授業紹介

基礎化学工学

基礎化学工学

化学工学の基礎として重要な概念である物質収支とエネルギー収支、液体の流れ(流動)および粉粒体操作について理解を深めていきます。

セラミックス科学

セラミックス科学

セラミックスの製造方法について学ぶとともに、セラミックスの原子レベルおよびマイクロメートルレベルでの構造とそれらに基づく性質や機能について学びます。

化学熱力学

化学熱力学

生命現象の理解に不可欠な化学反応時のエネルギーの変化や平衡を理解するための基本原理について講義します。演習も取り入れてアクティブラーニングも行います。

主な進路
(大学院課程修了生を含む)

三菱マテリアル、AGC、横浜ゴム、京セラ、LIXIL、パナソニック、出光興産、メニコン、住友金属鉱山、東洋紡、SUMCO、化学系企業、化学プラント系企業、公務員、中学校・高等学校教諭、大学院進学

物理学コース

物理学コース

自然現象の科学的な解明から、
科学技術を支える物理学

物理学は、自然界のしくみを理解し、さまざまな自然現象を科学的に解明することを目指す学問です。その対象は、宇宙、地球、多様な物質、原子、原子核、素粒子とすべての領域に及びます。ニュートンやアインシュタインらが導いた物理法則を基礎として、現在もわくわくするような研究が続いています。また、研究成果は科学技術を支える基盤として役立っています。物理学コースでは、実験と数学を通して、重力場や電場・磁場による力や、熱や光のはたらきを知り、自然界のしくみを論理的に説明する方法を習得します。さらに量子論や相対論など、現代物理学の基礎となる考え方を学びます。物理学コースでの学習や研究活動からは、知識とともに、高い考察力と豊かな発想力を身につけることができます。考える力は理工系全般に有効であり、就職後の活動を下支えしてくれるものになります。

授業紹介

宇宙物理学

宇宙物理学

ビッグバン宇宙論の観測的根拠が何か、また、最新の観測から密度パラメータが決定される過程や元素合成の理論の概要などについて理解します。

物理学実験A

物理学実験A

力学、熱力学、電磁気学、原子物理学、固体物理学の中の基礎的で重要な実験を行い、種々の物理量の測定方法とそこにあるアイデアを学びます。

電磁気学Ⅱ

電磁気学Ⅱ

導体と静電場、定常電流および静磁場について学びます。講義の中で演習問題にも取り組み、電磁気学について理解を深めていきます。

主な進路
(大学院課程修了生を含む)

インターネットイニシアティブ、極東産機株式会社、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング、佐賀電算センター、IT関連企業、電機メーカーなど、中学校・高等学校教諭、公務員、大学院進学

機械工学コース

機械工学コース

産業分野の開発・設計・生産
(ものづくり)の基盤となる機械工学

機械工学コースでは、さまざまな産業分野での開発、設計、生産とそれらのシステムにおいて必要となる機械工学分野の専門的素養を持ち、ものづくりに強い機械工学技術者として幅広い分野で活躍できる人材を養成します。 そのために、材料力学、熱力学、流体力学、機械力学をはじめとした機械工学の専門知識はもとより、幅広い教養と関連領域における専門的な基礎知識、さらにはものづくりに関連した応用力や課題解決能力を身に着ける教育を体系的に行います。

授業紹介

数値計算法

数値計算法

解析的解法に並ぶ主要な計算方法である電子計算機を用いた数値解法(数値計算)など、各種数学的解法の数値的な計算法について講義します。

固体力学

固体力学

さまざまな機械の設計や性能評価において不可欠な、固体材料の変形挙動を理解するための力学を修得すると共に、その具体的な活用方法も学びます。

現代制御

現代制御

ロボットなどに代表される現代のより複雑な機械システムの制御に用いる現代制御理論において重要となる、状態空間表現による制御法について学びます。

主な進路
(大学院課程修了生を含む)

三菱電機、三菱重工業、本田技研工業、九州電力、エネルギープラント関連企業、輸送用機械関連企業、電機メーカーなど、公務員、大学院進学

電気電子工学コース

電気電子工学コース

超スマート社会に向けて限りなく広がる
電気電子工学のフィールド

電気電子工学コースでは、電気電子工学に関する高度な専門知識と技術に加え、広い視野と的確な判断力を備え、他者と協力しながら地域社会、国際社会、産業界などで活躍できる人材の育成を目指します。 そのため、電磁気学、電気回路、電子回路といった基礎科目に加え、半導体、プログラミング、システム制御、パワーエレクトロニクスなどの応用分野についても幅広く学修します。 さらに、電気電子工学分野のプロフェッショナルとして求められる、課題を発見・解決する力に加えて、協調性やリーダーシップも養成します。演習や実験を通じて、チームでの作業や問題解決型学習に取り組み、主体的な行動力や他者との円滑なコミュニケーション能力を身につけます。

授業紹介

オプトエレクトロニクス

オプトエレクトロニクス

光デバイスで使用される半導体の光物性の基礎を学んだ後、半導体による発光・受光の基本原理、各種光デバイスの構造、物性について学びます。

システム制御学

システム制御学

生活や産業などで使われる様々な機器・システムを自動制御するための設計法、また基礎となる数学や具体的な社会実装例について学びます。

電気電子工学実験I~IV

電気電子工学実験I~IV

講義で学んだ理論や原理を実験して確認します。基礎的な実験や測定器の使用方法、マイコンを用いた応用的な実験などチーム作業を中心に行います。

主な進路
(大学院課程修了生を含む)

九州電力、東京電力、NTT西日本、戸上電機製作所、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング、東京エレクトロン、日本電気、SUMCO、Cygames、エネルギー関連企業、情報通信関連企業、電気電子関連企業、公務員、大学院進学など

都市基盤工学コース

都市基盤工学コース

これからの安全・安心で快適な
都市の基盤づくりを学びませんか?

都市基盤工学コースでは、安全・安心で豊かな地域社会の構築に貢献できる技術者の養成を目指します。そのために必要な数理的能力やコミュニケーション能力のほか、建設構造学、建設地盤工学、環境システム工学、および都市・社会システム学などの都市基盤工学分野の専門知識を体系的に学びます。また、人口減少・少子高齢化の状況下における持続社会の実現、気候変動等による災害外力の増大への対策、社会基盤施設の老朽化とその維持管理、環境に配慮した社会づくりなど、現代社会が直面する課題を都市基盤工学が有する専門技術によって解決できる能力を育成するための教育研究を行います。

授業紹介

建設プロジェクト演習

建設プロジェクト演習

受講生が自ら課題を設定し、調査を通じて解決策を提案するプロジェクト型講義です。実践を通じて知識を深め、課題解決能力を養います。

都市基盤工学ユニット演習

都市基盤工学ユニット演習

都市基盤工学関連に必要な知識と分析能力を身に付けるため、構造系、地盤系、水環境系、都市・環境系より分野を選択し実際の調査・設計への適用を学びます。

構造力学演習

構造力学演習

土木・建築技術者にとって必要不可欠な構造力学の知識と運用能力を身に付けるため、講義と演習の反復によって基礎の基礎から徹底的に鍛え上げます。

主な進路
(大学院課程修了生を含む)

三井住友建設(株)、前田建設工業(株)、松尾建設(株)、(株)建設技術研究所、西日本旅客鉄道(株)などのゼネコン(土木施工)・総合建設コンサルタント・土木工学関連企業、公務員、大学院進学など

建築環境デザインコース

建築環境デザインコース

地域の気候・風土・歴史・文化をふまえて、
建築と都市の環境をデザインする

建築環境デザインコースでは、建築およびその周辺環境のあり方を創造的に提示することで社会の広い分野で活躍できる人材の養成を目指します。そのための基礎学力の向上とコミュニケーション能カ、美的感性を養うと同時に、建築デザイン学・建築環境工学などの建築環境デザイン分野の専門知識について体系的に学びます。また、超人口減少社会などに伴って需要が増えつつある空き家・空き地の利活用、都市空間の改善のほか、歴史的環境や自然環境の再生、気候変動に対する環境保全・防災などの現代社会の課題に対応した建築や都市のあり方について理解を深めるとともに、持続可能な地域再生につながる建築都市空間の計画設計に関する教育研究を行います。

授業紹介

建築環境デザインユニット演習

建築環境デザインユニット演習

建築都市空間の計画・デザイン能力を高めるために、実在する敷地を対象地とし、周辺環境も含めた建築設計を実践的に学びます。

都市解析演習

都市解析演習

地理情報システム(GIS)の基本操作と各種地理情報の検索・収集について学び、総合課題でさまざまな都市解析を行って学びを深めます。

建築環境工学演習Ⅱ

建築環境工学演習Ⅱ

快適な空間を維持するために必要な空調設備を中心に、給排水衛生設備、建築電気設備等の建築設備設計の実務に関する基礎的事項を学びます。

主な進路
(大学院課程修了生を含む)

(株)大林組、(株)竹中工務店、大和ハウス工業(株)、高砂熱学工業(株)などの建築設計事務所・ゼネコン(建築施工)・ハウスメーカー・建築設備関連企業、公務員、大学院進学など