学部長メッセージ

佐賀大学経済学部では、経済・経営・法学を通じ、社会課題に多角的な視点から対応できる人材の育成を目指しています。
受験での学びはその基礎ですが、時に思うようにいかないこともあるでしょう。それでも、課題にどう向き合うかは、受験勉強で身につく大切なスキルです。実社会でも同様なことはこれからもあります。つまずいた時こそ成長の機会と捉え、継続することが大切です。
体調に気を配りつつ、多様な社会に目を向け興味を持ってください。応援しています。
経済学部 学部長
羽石 寛志
経済社会の動きを多面的・実践的に学び、
世界を支える人材に。
2020年のコロナ禍によって、私たちは、現代社会がいかに「不安定」なものかを思い知らされました。全世界で都市封鎖が行われ、国際的・地域的な人の移動が制限され、様々な行事が中止となり、行動様式の転換が求められました。このような混乱状況にあってますます求められるものが、社会科学的思考です。私たちはポストコロナの社会を構想し、実現していかなければなりません。そして、その主役は、皆さんのような未来に生きる若者です。佐賀大学経済学部は、経済学・経営学・法律学の最新知識と思考を教授することによって、ポストコロナを生きる皆さんと社会を支えたいと考えています。
教育目的
経済学部は、経済学・経営学・法律学を柱として社会科学上の知識と教養を授け、経済や社会における課題を分析し、解決できる人材を育成することを教育の目的とします。
在学生インタビュー

学生生活で身につけた行動力を発揮し
充実したメリハリ生活の中で公務員を目指す。
将来の進路で迷っていたので、本学部なら興味のある科目を柔軟に履修でき、卒業後の選択肢を広げられると思い進学を決めました。今は、経営管理や経営戦略など企業経営に関することを中心に幅広く学んでいます。本学のいいところは、少人数教育が充実している点です。先生方のサポートが手厚く、充実した学習ができ、さらに就職活動の悩みも相談しやすい環境が整っています。大学生になって自由な時間が増え、興味のあった留学に挑戦したり資格取得に励む一方で、趣味やアルバイトにも取り組み、自ら行動することの必要性を強く感じています。将来は、公務員になりたいと考えています。
経営学科
福田 遥
佐賀県 致遠館高等学校出身

インタビュー動画も
ご覧いただけます
グローバル化を深める国際社会および現代経済社会の構造について、専門的知識を教授し幅広い視野と問題対応能力を養成します。特に経済事象を理論的な枠組みでとらえる「金融」、経済社会の分析をもとに政策立案を行う「経済政策」、経済を地域・国際の2つの観点から考察する「地域経済・国際経済」に重点を置いた教育プログラムになっています。

社会科学の土台を
しっかりと固め
社会で活躍できる経済人に
01専門知識を修得し、経済学×法学、経営学×法学の融合に基づくデータサイエンスと政策マネジメントを実践的に学ぶ
佐賀大学経済学部は、経済、経営、経済法の3学科で形成されており、各学科の専門知識の習得はもちろん、学科融合に基づく総合的で実践的な学習を通じて、ひとつの社会課題を複数の専門知識で見て、思考・判断できる能力を涵養します。社会科学の総合的な思考・判断では、客観的な証拠が求められ、それを提供できるデータサイエンスの技法を習得します。
02少人数ゼミ制で学びを深め、
学生発のプロジェクトを研究・発表
1教員あたり10~20名程度の学生による少人数演習を4年間実施。1年次の社会課題演習では、社会人の実務的な視点を交え経済活動と法律の関係を学習。ここで培った問題意識をもとに2~4年次の演習では、現代社会に必要なデータ分析はじめ専門技能を習得。ゼミプロジェクトで学生主体の社会課題解決プログラムも実施します。
地元企業の調査など、
学生主体で行うプロジェクト
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亀山ゼミ「企業・行政との連携イベントとデータ分析」
3年次のゼミで、企業や役所と連携してイベントを企画し、参加者にアンケート調査を実施したうえで、データ分析をもとに報告書を作成します。企画力、調整力、分析力などビジネスマナー・スキルが身に付きます。
(写真:佐賀市、サガスポーツクラブとの自転車イベント)
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早川ゼミ「地域雇用課題研究」
厚生労働省佐賀労働局の支援を受け、地域の雇用課題に関する研究に取り組んでいます。最近では、企業による若者のキャリア形成支援の取り組みについて、学生が企業を直接訪問してヒアリング調査を行いました。
(写真:佐賀若者就職支援施設ユメタネを訪問)
03外部講師や卒業生と交流して
“生”の社会について知る機会も
野村證券や佐賀県弁護士会など学外の専門家による講義を開設しており、第一線で活躍している方々の実践的な知識に触れながら学びを深めることができます。さらに、卒業生との交流会を定期的に実施して、経済界や行政で活躍している先輩たちの生の声を聞き、自分の将来について相談・考える機会を設けています。
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外部講師による実体験を交えた講義
実践的な知識を高めるために、野村證券提供の「グローバル時代の資本市場と証券」と日本労働組合総連合会提供の「現代の労働」、税理士による「実践会計」や、佐賀県弁護士会の弁護士による講義などを受講できます。
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経済界や行政の卒業生との交流会
経済の現場・なりたい職業に向けてどのような経験を積むべきか、など気になることを、社会で活躍する卒業生たち大学OB・OGからのアドバイスを受け、将来に向けての知識を広げます。
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現場を体験する実地研修も実施
海外研修と訪問先大学での討論を行う「国際交流実習」を行います。
041年次から国際研修に行き
海外の経済に直に触れる経験を
希望者は1年次から国際研修に行けるのも経済学部の特徴のひとつです。海外で経済の仕組みの違いを身をもって体験したり、現地大学との交流で学生と英語でコミュニケーションを行ったりと、座学だけではわからない生きた知識と経験が得られます。コロナ禍に対応したオンラインプログラムや海外に行くチャンスを多く設けることで、国際的な人材育成をサポートします。また、経済学部独自の外国人留学生受け入れプログラムであるSPACE-ECONにより、学内にいながら国際交流ができるのも特徴です。
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タイの大学との交流・研修
カセサート大学の学生とタイの中小企業の視察を行いました。(2022年)
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台湾の政治経済を体験
三大学合同で大学や国会議事堂などを訪問(2023年)
施設紹介

パソコン自習室
経済学部1号館1階にある、自習に利用できるパソコン設置教室。スタッフが常駐しており、パソコンに関する質問や相談にも応えます。

学生談話室
学生や教職員が自由に談話するスペース。各学科の学生が集まる賑やかな場所です。

多目的演習室
演習室は少人数で教員を囲んで書物を読んだり、議論などを行うゼミのグループ演習を行う場所です。入学後の1年次は、あらかじめ決められた教員のゼミに割り振られ、教員1名に対し学生20名程度で行われます。2年次では、教員を選択して自分の所属するゼミを決めることができます。2年次からは教員1名に対し学生10名以下と小規模になり、さらに濃い時間となります。ゼミという学生主体の学び場で積極的に取り組むことで、学問的な力も討論する力も、人の話を聞く力も身に付いていきます。
OB・OGインタビュー

株式会社サガテレビ
報道編成制作局 アナウンス室員
橋爪 和泉さん
経済法学科 2019年3月卒業
[業務内容]
インタビュー、取材、ナレーション、ニュース読み、原稿作成と、仕事内容は多岐にわたる。
佐賀大学で学んだことをいかし
「内容が伝わる」アナウンスを目指しています。
私は現在、株式会社サガテレビに勤め、アナウンサーとして仕事をしています。アナウンサーと聞くと華やかなイメージを持たれがちですが、実はテレビに出ない仕事がほとんどで、日々視聴者の皆さんのために見えないところで頑張っています。在学中は行政法について学びました。行政法は私たちの生活の身近な法律です。報道の仕事をする時には目にする機会が多い法律なので、ニュース内容をわかりやすく伝えることにとても役立っています。自分自身が内容を知らないままだと、視聴者には伝わりませんから。社会人になって3年目。本当に幅広い仕事をしてきましたが、そんな中でも大事にしてきたのは「初心を忘れない」こと。取材させていただいていることを忘れず、謙虚な姿勢でこれからも働きたいと思います。(2021年執筆)