Faculty of Medicine

医学部

写真:石本 尚子、岸田 和之、立尾 風香
看護学科
石本 尚子 福岡県 京都高校出身岸田 和之 佐賀県 唐津西高校出身立尾 風香 熊本県 天草高校出身

学部長メッセージ

写真:医学部 学部長 野出 孝一

佐賀大学医学部は天山の麓、緑溢れた美しいキャンパスを有する最高の勉学環境にあります。
良き医療人を育成するべく、初年度から臨床関連講義や診療実習があり、問題解決型学習(PBL)によって考察力を養成するカリキュラム等、実践的医学教育が特徴です。
医師、看護師を目指す皆さんにとって最高の教育の場を提供致しますので、多くの受験生が佐賀大学医学部を志望され、来春、キャンパスでお会いすることを楽しみにしています。

医学部 学部長
野出 孝一

高度な知識と技術を身に付け、
多くの人々を救う医療人へ。

医学部は、四半世紀におよんだ旧佐賀医科大学の建学の精神と伝統を受け継ぎ、「医学部に課せられた教育・研究・診療の三つの使命を一体として推進することによって、社会の要請に応え得るよい医療人を育成し、もって医学・看護学の発展ならびに地域包括医療の向上に寄与する」ことを基本理念としています。そして、時代にマッチした斬新な教育方法を取り入れ、豊かな感性と高度な専門知識と専門技術を兼ね備えた良き医療職者を育成することを目標として教育を行っています。また、医療に関する単なる知識や技術を学ぶのみでなく、医療職者に求められる広い視野からの問題解決能力と、病める人が心の奥に持つ悩みや苦しみを共感できる心を育てます。

教育目標

医学部は、教育・研究・診療の三つの使命を一体として推進することによって、社会の要請に応えうる良き医療人を育成し、もって医学・看護学の発展並びに地域包括医療の向上に寄与することを基本理念とします。

在学生インタビュー

写真:松浦 佐紀

知識とともに人としての幅を広げ
「この医師に任せたい」と思える存在になりたい。

小学生の時に出会った小児科の先生に影響を受け、「病気の人々が自分らしく生活できるようにサポートしたい」と思い、医師を目指すようになりました。佐賀大学医学部の良さは、早期から医療現場に出る機会が多いことで、この経験が良い医師に必要な能力や考え方などについて主体的に考えるきっかけとなりました。現在は佐賀大学医学部附属病院や関連病院で臨床実習をし、医療チームの一員として担当患者さんの診察やカルテ作成などに取り組んでいます。様々な経験を重ね、病気の治療だけでなく、患者さんの人生そのものにも目を向けることができる、温かく、優しく、頼れる医師になりたいと思っています。

医学科
松浦 佐紀 佐賀県 武雄高等学校出身

写真:松浦 佐紀

インタビュー動画も
ご覧いただけます

医学科

6年間の一貫教育です。実践的な学習を重視し、臨床医学教育を低学年から導入するとともに、PBL(問題解決型学習:ProblemBased Learning)による教育を実施しています。5年次からの臨床実習は、附属病院の他に学外臨床実習病院でも実施しています。「自己学習・自己評価」をモットーとしており、チューター(指導教員)制度による学修・生活指導を行っています。

看護学科

看護師教育を基盤に保健師教育や助産師教育を選択し学習する教育が行われています。1年次より始まる実習教育を重視しており、基礎看護学実習のほか病院などで実施する臨床看護実習と地域における看護を一つにした「臨地実習」を実施しています。「自己学習・自己評価」をモットーとしており、チューター(指導教員)制度による学修・生活指導を行っています。

さがつくポイント

充実した環境・
カリキュラムをいかし
時代が求める医療人を育成

01技術と人間性を兼ね備えた
全人的な医療人を目指して

医学部の特長は、一貫した実践的教育プログラムです。医学科では早期から臨床現場に触れる機会が多く、医師としての心構え・倫理観を早期に養うカリキュラムになっています。3年次からPBL(問題基盤型学修)やCBL(症例基盤型学修)を導入し、学生が主体的に問題解決能力を養う教育方法を採用しています。看護学科でも学年に合わせた実習やグループワークを取り入れ、専門技術だけでなく社会性や人を統合的に捉える思考力を身につけた人材育成に力を入れています。さらに医学科・看護学科ともに、多くの実習を本学附属病院や地域の診療所で行い、専門的かつ地域に根差した医療人の育成に取り組んでいます。

02現場での実習を多く取り入れ
社会の期待に応えうる実践力を養う

医学科では臨床実習、看護学科では臨地実習と、実際の医療現場での実習を重点的に行っています。
現場を体感し、医師・看護師からの指導を受けることで、即戦力として活躍できるスキルを身につけます。

[医学科の実習教育プログラム]

医学科では1年次から医療入門や早期体験学習を導入して、早くから医師としての心構えをしっかりと身に付けるためのカリキュラムを組んでいます。臨床実習では先輩の教員、医員および看護師等と共にチームの一員として患者に接し、PBL等で培った「課題発見・問題解決」能力を有効に応用する経験を積みます。

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[看護学科の実習教育プログラム]

1年次から4年次まで、病棟で実習を行う臨地実習を取り入れ、基礎から在宅看護までを実際に体験しながら学びます。地域における保健・医療・福祉の関わりや、現在起きている課題に関心・理解を持つことで、解決に必要な情報を収集・分析・整理し、科学的・論理的な思考で課題を解決する力を身に付けます。

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看護学科における資格取得について

医学部看護学科では、「保健師国家試験受験資格」「助産師国家試験受験資格」を取得することが可能です。
2年生の2月頃に筆記試験・面接試験等によりコース履修者を決定します。

【各コース定員】
  • 公衆衛生看護学コース…30人程度
  • 助産学コース…5人程度
  • ※「公衆衛生看護学コース」「助産学コース」について、コース履修できるのはどちらか一方となります。
  • ※各コース定員については、入学後変動する場合があります。

03基礎力と自ら考える力を養うための
独自カリキュラム

基礎的な知識や技術を身につけるとともに、自ら考える力や行動する力をつけるために独自のカリキュラムを実施しています。グループワークやチューター(指導教員)制度を取り入れ、きめ細やかなサポートを行います。

医学科

◎PBL(Problem-based Learning)
問題基盤型学修

学生自らが課題を見つけ、少人数のグループ討論や自己学修を通して学びを深め、さらにグループ討論を経て解決策を探ります。学生自身の考える力、問題を解決に導く力を養うための学修方法です。

◎CBL(Case-based Learning)
症例基盤型学修

PBLより応用課題のみに特化した方法で、症例の事前配布やテーマの提示を受けて事前に自己学習を行うのが前提です。グループ討論や全体討論を行い、チューター(指導教員)が指導しながら解決へと導きます。

◎基礎医学

医学の基礎となるもので、臨床医学を学ぶ上でとても重要となる分野です。生理学、生化学、免疫学など多くの科目を、講義と実習を通してしっかりと学び、臨床実習へとつなげていきます。

看護学科

◎少人数のグループワーク

少人数でのグループワークや演習で、自らが考える力、探求する力を養います。コミュニケーションをとっていく過程で、自分の考えを明確に表現する姿勢や、他者の考えを理解する力を身につけます。

◎対面式の個別指導・フォローアップ体制

課題学習においては、対面式個別指導を実施します。講義や課題、試験などを通して個人の学習到達度を正確に把握し、個人の能力に応じたきめ細やかなフォローを行っていきます。

◎看護技術修得の環境を整備

1年次は早期体験学習、2年次は基礎看護学実習、3年次は臨地実習、4年次は統合実習と、学年ごとに実習を積み重ねます。様々な医療現場を経験することで、看護の心構えと確かな技術を修得します。

佐賀大学医学部附属病院

医学部に隣接しているため医療現場を肌で感じ、質の高い臨床実習・臨地実習を行うことが可能です。診療科目が多く、それぞれの分野で専門性を高めることもできます。高度救命救急センターにはドクターヘリも導入され、地域医療に大きく貢献しています。

施設紹介

看護実習室

看護実習室

病室と同じ仕様でベッドやベッド周辺の物品を揃えています。ここで4人ずつのグループとなり、学生同士で看護師役・患者役などを務めながら看護技術を身に付けます。

大講義室

大講義室

最大162名収容可能な講義室で、主に看護学科の授業を行う他、講演なども行われます。また、授業のない時間帯は開放され、学生の自習スペースにもなっています。

コンピューター実習室

コンピューター実習室

鍋島キャンパスには、教育システム端末130台とプリンタ7台が設置されたコンピューター実習室があり、医学部の授業やCBT試験で利用します。

PBL学習室

PBL学習室

学生を1グループ7~8人程度の少人数に分け、提示された課題に対しディスカッションを行う部屋です。自ら問題点を見つけ、解決法を探る新しい勉強法です。

OB・OGインタビュー

山田 由佳さん

佐賀大学医学部
地域医療科学教育研究センター勤務
佐賀大学医学部附属病院
肝疾患センター(兼任)
井上 香さん
医学部医学科2013年3月卒業

[業務内容]
医学生がすべての症候や医行為を経験できるように管理し、一貫したトレーニングを支援。

学生の成長を支え、肝がんのない未来を目指す。
教育と医療の力で佐賀を守りたい。

私は、2023年に佐賀大学医学部に設置された臨床実習コーディネーターチームの一員として医学部5・6年生の実習を支援し、診療科と学生の橋渡しをしています。同時に、肝臓内科医として肝がん死亡率が高い佐賀県において、肝がん撲滅に向けた啓発や研究にも取り組んでいます。大学時代に先生方から熱心な指導を受けた経験が、今の仕事をしていく上で大きな原動力となっています。特に臨床実習で肝臓内科の先生と出会ったことが専門を志すきっかけとなったことから、学生にも将来の道を見つける機会を提供したいと考えています。また現在は、臨床実習コーディネーターの活動をSNSでも発信しています。メディアやデザインを活用した新しいアプローチで医学的な情報を発信し、学生の成長や肝がん対策に貢献できればと考えています。

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