芸術表現コース
学びの特色
┃美術・工芸分野┃
「手わざ」と「創造思考」を基礎にして、オリジナリティのある表現力を養成します。日本画、西洋画、彫刻、視覚伝達デザイン、漆・木工芸、染色工芸、ミクストメディアから適性に合わせて専門分野を選択し、表現や技術を学びます。描くこと、作ることを通した表現力の養成は、70年以上続く美術・工芸教室の伝統です。
┃有田セラミック分野┃
“やきもの”を産業・文化・表現・科学などさまざまな角度からとらえ、伝統的であると同時に革新を伴う時代に強くアピールできるもの作りを探求します。日本における陶磁教育の先駆的役割を果たした有田窯業大学校から移行した国内最高クラスの施設環境の中で、国際的な陶磁教育とセラミック研究により、専門性の高い人材を養成します。

芸術家として
私自身を深く知り
受け止められるようになりたい。
私は高校3年生の夏ごろまでは看護師を目指していましたが、自分で何気なくモノづくりをしていくうちに「私をこんなにも惹きつける芸術」というものに興味を持つようになりました。そこで芸術を学べる大学への進学を決意し、彫刻や工芸が学べるところ、様々な学問領域から芸術を学ぶために総合大学であることを条件に、佐賀大学を見つけました。現在は西洋画を専攻し、富田俊明先生のもとで、制作を通して自分自身と対話することを意識しています。自分自身が持つ感情やふと頭に浮かぶことなど全てを自分自身からのメッセージと捉え、作品に表現しています。私が「何を求めて芸術を志したのか」、大学での学びを通して明確になりました。芸術家として、孵化する準備を着実に進められていると思います。
芸術地域デザイン学科 芸術表現コース 中川 心琴
愛媛県 松山東高等学校出身
授業紹介

芸術表現A・B
美術や工芸全体の基本を広く学ぶことを目的としています。Aは日本画や西洋画、彫刻について、Bは染色工芸や窯芸、漆・木工芸について学びます。

デザイン発想論
表現全般に関わる幅広い基礎力を育みます。思考法・表現力・創造力を磨き、さまざまなコンテンツの発掘・企画につなげるための基礎を養成します。

陶磁特別演習Ⅰ・Ⅱ
有田を代表する十四代 今泉今右衛門先生や十五代酒井田柿右衛門先生の作品に対する考え方、伝統についての話を聞き、自身の作品作りを見つめます。
分野紹介

西洋画
富田 俊明 准教授
「西洋画」の歴史的経緯を踏まえ、タブーや制限なしに現代のあらゆる視覚文化を渉猟し、真に現代的な絵画表現を追求します。

視覚伝達デザイン
世利 幸代 准教授
視覚伝達デザインの授業では、まず基礎段階として定規やコンパスを使用した課題制作を行います。自分の手を直接使うことで、構成力やバランス感覚を習得します。

日本画
近藤 恵介 准教授
「日本画」が歴史の経緯において獲得した視点や技術を絵画制作を通して学び、基礎に据え、認識をほぐしながら今日の絵画表現を模索します。

窯芸・装飾成形
甲斐 広文 准教授
単に技術を学ぶだけでなく、なぜそうするのかを自ら考えながら本質を探っていきます。伝統に学びながら、現代の感性で新たな“ものづくり”を目指します。
主な進路
- 〈就職先〉
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- 美術家
- レベルファイブ
- オリックス
- ハウス食品
- ゼネラルアサヒ
- トッパングラフィックコミュニケーションズ
- ブレイン
- 旭製作所
- ノアデザイン
- ダイワ化成
- 福岡銀行
- 香蘭社
- 李荘窯業所
- 中川政七商店
- 福博印刷
- Cygames
- 旭化成リフォーム
- 武田メガネ
- 不二貿易
- 丹心窯
- アサヒシューズ株式会社
- チームシップ
- 関家具
- 佐賀銀行
- 佐賀県庁
- 佐賀県教育委員会
- 福岡市教育委員会
- 宇城市教育委員会
- 佐賀県内ならびに九州各県の中学校、高等学校、特別支援学校など
- 〈進学先〉
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- 佐賀大学大学院
- University of the Arts London/Camberwell College of Arts