写真:寺﨑 文乃
学校教育課程 小中連携教育コース
寺﨑 文乃 福岡県 明善高等学校出身

次世代を担う子どもたちを育成する教育のプロになる。

教育学部では、幼児・児童・生徒の心身の発達を長期的な視点から見据えながら、現代社会の変化に伴う教育課題に応えることができる教員の育成を目指しています。特に、近年増加している特別支援を必要とする子どもや児童生徒の教育への需要にも対応できるカリキュラムを実施しています。
●「幼小連携教育コース」では、子どもの生活・発達・学習について、心理、教育・保育、特別支援教育の視点から専門的知識や技能を学びます。また、これらの知識や技能をもとに子どものニーズや課題を把握できる教員を養成します。専攻は「幼小発達教育専攻」と「特別支援教育専攻」の2つです。
●「小中連携教育コース」では、小・中学校の9年間を一体的に捉え、義務教育期間全体を見据えて教育実践を行える能力を持った教員を養成します。児童期から思春期にかけての心身の発達過程や各教科の内容をふまえ、一人ひとりの学習意欲を高めながら着実な理解や達成の積み重ねへと導き、学力向上を実現することのできる指導・支援のあり方を学修します。専攻は「初等教育主免専攻」と「中等教育主免専攻」の2つです。

教育目的

教育学部では、幼児・児童・生徒の心身の発達を長期的かつ連続的な視点から見据えながら、現代社会の変化に伴う様々な教育課題に応えることができる学校教員の養成を目的としています。

在学生インタビュー

写真:学校教育課程 小中連携教育コース 角岡 嵩章 福岡県 福岡大学附属大濠高等学校出身

子どもたちが楽しく学校生活を過ごし
自分自身も成長し続けられる教師を目指して。

高校生の時点では、まだ中学校か小学校の先生かを決めかねていたので、両方の免許が取得できる佐賀大学に進学を決めました。実際に入学してみると、設備は充実しているし、1年生の段階から授業の一環として小学校の現場を知ることもできるので、とてもいい環境だと思いました。近年ではICT教育も充実してきているため、電子黒板などを用いて授業ができたこともよかったと感じています。同じ夢を持っている友人の影響を受け、教育に関することを積極的に知りたいと思うようになったことも、入学してからの成長だと感じています。今は小学校、中学・高校の理科の免許を取得しようと考えていますが、目標は小学校の先生になることです。

学校教育課程 小中連携教育コース
角岡 嵩章 福岡県 福岡大学附属大濠高等学校出身

写真:角岡 嵩章

インタビュー動画も
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学校教育課程 幼小連携教育コース

幼小の接続に関する基礎知識と特別支援教育の基本的理念を修得した教員を養成します。「幼小発達教育専攻」では、子どもの発達を心理学、保育・幼児教育学、教育学の観点から包括的に理解する力を育みます。「特別支援教育専攻」では、特別な教育的ニーズを持つ子どもに対して適切な教育的支援を行える能力を育てます。

学校教育課程 小中連携教育コース

小・中学校9年間の義務教育期間全体を体系的に把握し、児童生徒の心身の発達過程に基づきながら各教科の内容と特徴についての理解を深めます。「初等教育主免専攻」と「中等教育主免専攻」の2専攻があり、初等教育と中等教育を一体として捉えた特色ある教育を各専攻で行います。

さがつくポイント

複数免許の取得で広がる
教育者としての幅広い可能性

01幼小・小中連携教育を実現する
複数免許の取得をサポート

教育学部ではどのコースを選んでも「幼稚園教諭」「小学校教諭」「特別支援学校教諭」「中学校教諭」「高等学校教諭」から複数の免許取得が可能です。「幼稚園教諭」と「小学校教諭」のダブルライセンスや、小中一貫教育に携わるために「小学校教諭」「中学校教諭」を組み合わせるなど、目指す将来に必要な資格を在学中に取得できます。「保育士」の国家試験受験にも役立つ内容になっています。

◎幼・小・中・高校は
教科・科目の免許が取得可能
「保育士」の資格取得には、国家試験の受験が必要です。

教科教育に重点を置き、各教科の学びを深めて専門知識と技能を身に付けます。小学校での英語教育に対応して、英語にも力を入れています。

◎特別支援学校教諭の免許取得も充実
(教職大学院への進学→修了で専修免許も取得可能)

特別支援学校の教員になるためには、教諭免許状のほかに「特別支援学校教諭免許」が必要となります。幼小連携教育コースでは、子どもの生活・発達・学習について、心理、教育・保育、特別支援教育の視点から専門的知識を学び、免許取得をサポートします。特別支援学校にも強い教員を目指します。

丁寧なサポート体制高い能力を備えた教育者を育成する充実の環境

現場で教える教科内容を
「質の高い授業」で学習

レベルの高い研究業績を持つ教員による、教科教育・教科内容で学びを深めます。学校教員になるための「質の高い授業」によって、教育現場で活用できる知識を身に付けます。

理論と実践、どちらも
高いレベルで修得可能

教育学部から教職大学院まで「6年間の教員養成」を見据えた学修が可能。また、佐賀県公立学校教員採用選考試験においては、一般・教職教養試験免除制度が新設されました。

※教職大学院修了後の専修免許状所有者(見込み含)対象

学部教員が一丸となって
試験対策を丁寧に指導

教員採用試験対策は、学部教員全員による丁寧な2次試験対策を中心とした指導を実施。過去問題の提供や実技指導など綿密な支援策で、合格への実力を積み上げていきます。

021年次から学校現場、
3年次から教育実習へ、
実践経験を積むフィールド演習

1年次は参観等の学校体験を行うフィールド演習Ⅰ、2年次にはチームで授業を立案して模擬授業を行うフィールド演習Ⅱ、3年次には実地授業を行うフィールド演習Ⅲを実施。学内での講義のほかに体験学習をバランスよく組み合わせて、早い段階から教育現場での経験を積み、社会に出たときに即戦力として輝ける力を身に付けます。

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附属学校での実習

教育学部には、一人ひとりの個性と能力を生かす教育の場である4つの附属学校(園)があります。教員を目指す学生が教育実習を行うのもこれらの施設です。

  • 佐賀大学教育学部
    附属幼稚園

  • 佐賀大学教育学部
    附属小学校

  • 佐賀大学教育学部
    附属中学校

  • 佐賀大学教育学部
    附属特別支援学校

03ICTを活用した模擬授業の実施や
地域との連携を通して
現場が求める教員を育成

小学校での英語教育や今後増加が見込まれるICTなど、教育現場を取り巻く環境にいち早く対応するために、佐賀大学では英語力とICTに力を入れています。電子黒板やタブレット型端末機器などの設備を充実させ、高度なICT機器による模擬授業を行える環境を整備。GIGAスクール構想に強い教員を目指しています。また、地域と連携して教育の現場の情報を随時収集し、教育の現場でどのような教員が求められているかを把握することで、即戦力となる人材を育成します。

OB・OGインタビュー

村上 正浩さん

佐賀県立鹿島高等学校
(大手門学舎) 勤務
村上 正浩さん
教育学部 学校教育課程
小中連携教育コース
2020年3月卒業

[業務内容]
クラス経営の他、生徒指導部と生徒会副主任、部活動顧問を担当。

4年間で培った教員としての力と思い。
初心を忘れず、自分自身を磨き続けたい。

現在は佐賀県立鹿島高等学校で保健体育の教員として勤務し、2年生食品調理科の担任をしています。大学の4年間では、本当に多くの教育実習に参加することができ、それぞれの校種で子どもたちへの接し方や配慮の違いを感じました。初めてのことばかりで緊張や失敗もたくさんありましたが、常に試行錯誤しながら取り組んだ日々は、私にとってかけがえのない財産です。それを乗り越えたからこそ、今の自分があると感じています。たくさんの子どもたちとの出会いの中で、改めて「教師になりたい!」と思うことができた日々でもありました。4年間で学んだことを現在勤務している現場にも活かし、多様な生徒それぞれに応じた指導や支援に努めています。教壇に立ち3年が経ちましたが、この先も多くのことに挑戦し、初心を忘れずに教員としての資質を磨き、感謝の気持ちを持ち続けていきたいと思っています。