Faculty of Medicine

医学部

写真:石本 尚子、岸田 和之、立尾 風香
看護学科
石本 尚子 福岡県 京都高校出身岸田 和之 佐賀県 唐津西高校出身立尾 風香 熊本県 天草高校出身

高度な知識と技術を身に付け、
多くの人々を救う医療人へ。

医学部は、四半世紀におよんだ旧佐賀医科大学の建学の精神と伝統を受け継ぎ、「医学部に課せられた教育・研究・診療の三つの使命を一体として推進することによって、社会の要請に応え得るよい医療人を育成し、もって医学・看護学の発展ならびに地域包括医療の向上に寄与する」ことを基本理念としています。そして、時代にマッチした斬新な教育方法を取り入れ、豊かな感性と高度な専門知識と専門技術を兼ね備えた良き医療職者を育成することを目標として教育を行っています。また、医療に関する単なる知識や技術を学ぶのみでなく、医療職者に求められる広い視野からの問題解決能力と、病める人が心の奥に持つ悩みや苦しみを共感できる心を育てます。

教育目標

医学部は、教育・研究・診療の三つの使命を一体として推進することによって、社会の要請に応えうる良き医療人を育成し、もって医学・看護学の発展並びに地域包括医療の向上に寄与することを基本理念とします。

在学生インタビュー

写真:坂田 大陸

保健師と看護師、両方の国家資格を取得し
臨床の現場で経験を積み重ねていきたい。

高校3年の時にコロナが流行ったことで保健師の仕事が取り上げられるようになり、4年間で看護師と保健師の両方の資格が取得できる本学科に進学しました。特に好きなのは、基礎看護技術の授業です。看護師の基礎的な技術を講義で理解した後、演習を行うことで確かな習得を目指します。また各学生にチューターがつき、学習や学生生活についての悩みや不安を相談しやすい体制が組まれているのも、本学科の大きな魅力だと思います。4年次には看護師と保健師の国家試験を受験し、卒業後は看護師として臨床現場で経験を積みたいと考えています。将来的には、看護師を続ける他にも保健師への転向も視野に入れています。

看護学科
坂田 大陸 長崎県 佐世保西高等学校出身

写真:坂田 大陸

インタビュー動画も
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医学科

6年間の一貫教育です。実践的な学習を重視し、臨床医学教育を低学年から導入するとともに、PBL(問題解決型学習:ProblemBased Learning)による教育を実施しています。5年次からの臨床実習は、附属病院の他に学外臨床実習病院でも実施しています。「自己学習・自己評価」をモットーとしており、チューター(指導教員)制度による学修・生活指導を行っています。

看護学科

看護師教育を基盤に保健師教育や助産師教育を選択し学習する教育が行われています。1年次より始まる実習教育を重視しており、基礎看護学実習のほか病院などで実施する臨床看護実習と地域における看護を一つにした「臨地実習」を実施しています。「自己学習・自己評価」をモットーとしており、チューター(指導教員)制度による学修・生活指導を行っています。

さがつくポイント

医療現場での経験を
数多く積み、
誠実なよい医療人を育成

01グループ学習・自己学習で
自ら考える力を身に付ける

医療の現場で活躍できる人材を育てるために、医学科・看護学科では自ら考える力や行動する力を身に付けるための独自カリキュラムを実施しています。少人数でのグループワークやグループ討論を行いながら、チューターがきめ細かくフォローを行い、現場に出た際に即戦力となれる実力を身に付けます。

チューター制度とは
チューター(指導教員)といわれる教員が一人ひとりの学生に付くことで、学習や生活での悩み、進路相談などついてきめ細かくアドバイス。質問や相談がしやすい環境を整え、より深い学びをサポートします。

医学科

ハワイ大学のカリキュラムをもとに佐賀大学が独自に作り上げた、シナリオからディスカッションで解決策を導くPBLやCBLなどのカリキュラムを取り入れています。患者の症例から病名を予測し治療法を導くという医療現場に近い流れを経験しながら知識を深め、自ら情報を整理して診断・治療法にたどり着くプロセスを学びます。

◎PBL(Problem-based Learning)
問題基盤型学習
  1. 問題事例の提示

    学生に問題点を自ら見つけてもらうきっかけとなる事例・課題を提示します。

  2. グループ討論

    7〜8人の少人数グループを作り、与えられた事例・課題文より症例を検討し、学習の課題を抽出します。

  3. 自己学習

    グループによる課題を各自が参考書・文献・教科書・インターネットなどを使い自己学習します。

  4. グループ討論

    各自が学習してきた事例を他メンバーが学習した内容と突き合わせてディスカッションし問題を解決します。

◎CBL(Case-based Lecture)
症例基盤型講義

PBLより、応用課題のみの実施に特化した形がCBLです。症例の事前配布・テーマの提示による予習を前提とし、コンパクトな症例シナリオを多数使用。少数の専門チューターが全体を指導しながら、症例を検討して解決へと導きます。また、学生に自己学習を促し、自己指導型学習を強化します。

  1. 課題を提示する
  2. 課題に基づき事前の自己学習
  3. グループ討論・全体討論

看護学科

看護師教育を基盤に保健師・助産師教育に選抜制を採用。600床以上の大規模な附属病院で実践的な実習を行い、医学科とも連携できる充実した教育研究環境を整えています。保健師・助産師コースの選択者は、4年間でそれぞれの国家試験受験資格を得ることが可能です。

  • 少人数のグループワーク

    グループワークや演習により考える力や探求する力を養います。自分の考えを明確に表現する姿勢や、他者の考えを理解する力を身に付けます。

  • 対面式の個別指導・
    フォローアップ体制

    課題学習に対する対面式個別指導を実施。講義や課題、試験などの個人の学習到達度に応じて、きめ細かにフォローを行います。

  • 看護技術修得の環境を整備

    1年次の早期体験実習、2年次の基礎看護実習、3年次の臨地実習、4年次の統合実習など実技の経験を積み、確かな技術を修得します。

02実習を重点的に行い、
現場で活躍できる医療人を育成

佐賀大学では実習を重視しており、卒業してすぐに社会で役立てる医療人の育成を行っています。
看護学科では1年次から実習を、医学科では5~6年次は臨床を重点的に行い、卒業後すぐに活躍できる力を育てます。

[医学科の実習教育プログラム]

医学科では1年次から医療入門や早期体験学習を導入して、早くから医師としての心構えをしっかりと身に付けるためのカリキュラムを組んでいます。臨床実習では先輩の教員、医員および看護師等と共にチームの一員として患者に接し、PBL等で培った「課題発見・問題解決」能力を有効に応用する経験を積みます。

PDFでご覧いただけます

[看護学科の実習教育プログラム]

1年次から4年次まで、病棟で実習を行う臨地実習を取り入れ、基礎から在宅看護までを実際に体験しながら学びます。地域における保健・医療・福祉の関わりや、現在起きている課題に関心・理解を持つことで、解決に必要な情報を収集・分析・整理し、科学的・論理的な思考で課題を解決する力を身に付けます。

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03地域の課題に目を向け、
患者に寄り添う
誠実な医療人としての志を育む

佐賀大学は佐賀県の中で唯一医師を育成しているため、佐賀県と近隣の地域の医療を担っています。そのため、地域の救急や在宅など現在の課題に目を向け、地域の人々に貢献する患者に寄り添える誠実な医療人を育てます。

施設紹介

看護実習室

看護実習室

病室と同じ仕様でベッドやベッド周辺の物品を揃えています。ここで4人ずつのグループとなり、学生同士で看護師役・患者役などを務めながら看護技術を身に付けます。

大講義室

大講義室

最大162名収容可能な講義室で、主に看護学科の授業を行う他、講演なども行われます。また、授業のない時間帯は開放され、学生の自習スペースにもなっています。

コンピューター実習室

コンピューター実習室

鍋島キャンパスには、教育システム端末130台とプリンタ7台が設置されたコンピューター実習室があり、医学部の授業やCBT試験で利用します。

PBL学習室

PBL学習室

学生を1グループ7~8人程度の少人数に分け、提示された課題に対しディスカッションを行う部屋です。自ら問題点を見つけ、解決法を探る新しい勉強法です。

OB・OGインタビュー

山田 由佳さん

佐賀県杵藤保健福祉事務所
企画経営課 勤務
山田 由佳さん
2007年3月卒業

[業務内容]
地域の健康維持・管理をはじめ、災害などで不測の事態が起きた時にも、効果的な対応ができるように取り組んでいる。

地域の健康に貢献しながら
佐賀県を支える看護職の人材を育成したい。

現在は、佐賀県杵藤保健福祉事務所で行政保健師として働いています。感染症の広がりや災害など、いつ発生するかわからない事象に対して健康危機管理体制(災害時医療など)を整備したり、看護学生の実習指導や保健師の人材育成などを担当しています。私が佐賀大学に進学し、働きながら大学院に進んだのは、佐賀県の看護職の育成に貢献したいと思ったからです。同じ志の仲間と一緒に学び、実習を乗り越え、夜遅くまでテスト勉強や国試対策をしたことはとてもいい思い出です。そんな中で培った先生方や友人たちとの関係は今に活かされており、多職種の方との協働が求められる行政の仕事において、縁があって恩師や旧友と共に仕事ができることはとても大きな喜びです。これからも仕事に真摯に取り組みながら、地元や母校に恩返しができるように精進していきます。